ヒューマン2.0 - web新時代の働き方(かもしれない)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)
渡辺千賀氏の「ヒューマン2.0 - web新時代の働き方(かもしれない)」を読了。
本書は、シリコンバレーにおける働き方をモデルに取り上げ、競争の激しいシリコンバレーで働く人々の独特なスタイルや生き方について論じています。シリコンバレーにおけるリアルな生活や働き方について具体的な事例が多く紹介されているため、日本とシリコンバレーにおける技術者の会社に対するコミットの価値観や、働くスタイルの違いについて考えさせられます。結構面白いです。
近年の日本においても、従来の仕事のスタイルと現代の労働環境やライフスタイルがミスマッチを起こしているように感じます。終身雇用・年功序列が崩壊して雇用も流動的となり、ITの浸透や職種の多様化等も相まって、ライフスタイルに変化が起こったことは周知ですが、それ故に個人のライフスタイルに合った仕事のスタイルについて今一度熟考する必要があると再認識。
著者は、シリコンバレーにおける「会社に依存しない働き方」をヒューマン2.0と定義していますが、欧米型の成果主義的な風潮が浸透しつつある現代の日本企業において、シリコンバレーの人達のサバイバル的な働き方は大変参考になります。文体も堅苦しくなく、砕けた感じで書かれていて非常に読みやすいので、これからの働き方とかを模索している人には非常に参考&刺激になる一冊だと思います。